リンパセラピストの仕事
〇リンパセラピストとは
リンパセラピストとは人体の生理機能、免疫学、細胞学、自律神経やホルモン分泌、生体の恒常性などの知識とリンパドレナージュ技術をもち実際に人のボディにトリートメントすることができるプロフェッショナルをいいます。加えて個人の体質に合わせたカウンセリングやアドバイス、コーチングができるセラピストを言います。その技術はマニュアルではなく個々にカスタマイズが瞬時に理解できトリートメントします。
〇リンパセラピストの一日
お客様の体に働きかけるお仕事である限り、自分自身の健康管理をし常に整えておくことが大切です。朝、気持ちよく目覚めるための睡眠がとれている。
目覚めたら外の新鮮な空気を深呼吸し軽い運動で血のめぐりを良くして出勤します。健康は病に罹患しないことではなく悪環境によって病いに罹患しても早い段階で元の健康体に戻ることができることをいいます。普段の健康管理方法をしっているからこそできることです。そしてサロンにつくと、まずはサロンの空気を入れ替えお客様をお迎えする環境を調えます。その日にお見えになるお客様のカルテをそろえてからスタッフ全員で一日の流れを共有しお客様お一人お一人の体質を確認します。そしていよいよお客様のお出迎えです。
さあ!心からサロンにお越し下さりありがとうございます!の気持ちをこめて素敵な笑顔と笑声でお客様をお迎えします。
お客様の表情、動き方などからその日のメンタルや健康状態が分かります。
その日の体調をファーストカウンセリングで確認したらトリートメントに入ります。お疲れモードで来店されたお客様がトリートメントのあと元気を取り戻しニコニコしながら足取りも軽く帰って行かれる後ろ姿を見ながら担当したセラピストも充実した幸せな気持ちになります。
全てのお客様のトリートメントが終わったら、その日のお客様の体調やトリートメント後の変化、そして特記すべきことをカルテに記入し次回に備えます。
明日のお客様を迎える準備をしながら清掃し、明日のお客様が気持ちよく過ごしていただけるようお迎えする準備をします。明日、来店されるお客様のカルテを確認しお客様のお悩みと改善方法を話し合いセラピストの心の準備をします。
そのあとは、明日に備えて早く帰宅する人や同僚とお食事にいったり、技術研修をすることもあります。
先輩にちょっとお悩み相談することも…
〇リンパセラピストになるには
実はリンパセラピストになるために資格が必要ということはありません。
医師や看護師などのように国家資格が必要な職業もありますがリンパセラピストにはありません。しかし高い知識と技術力は必須です。また資格は必須事項でなくてもリンパセラピストの資格を取得することには多くのメリットがあることは否めません。資格はリンパドレナージュに関する知識と技術を学んだという証明になり資格の認定書があればお客様の安心感にもつながります。
○リンパセラピストになるには年齢は関係ある?
リンパセラピストには年齢の制限はありません。いくつからでもスタートできます。
高級なサロンでは20代よりも落ち着いた年齢、30歳以上のセラピストを求めます。忙しかった子育て時代を経て自分の好きなことしたいと50代からスタートして還暦を迎えても尚、たくさんのお客様をお持ちのセラピストもおられます。年齢とともに人生経験も多くお客様に寄り添える味のあるセラピストが多く活躍されています。
○リンパセラピストの仕事はきつい?
どのような仕事でも大変だと考えます。しかし好きな仕事であればその仕事の良いところが際立ってきます。ちなみにわたくしはこの仕事を天職だと感じています。どのような仕事にもきつい部分があり、だからこそやりがいを感じてしまうのです。
わたくしも27年目にはいりましたが,日本の各地で長くリンパセラピストをしている人達に大変なところを聞いてみました。その中で感じたのは『みんなリンパセラピストの仕事が好きなんだ!』ということでした。だからこそ定年なく長く続けておられるのでしょう。
個人サロンの場合、休憩がゆっくりとれないことがあります。
予約が立て込んでくるとお客様の予約と予約の隙間が休憩時間になります。お客様が予約時間に遅れたり、早く着いてしまった場合、休憩は取れなくなることもあります。
しかし会社であれば、他のスタッフと連携してカバーしあい代わる代わる休憩をとります。
なかなかきつい部分が聞き出せなかったため先日行われたセラピストさんの集まりでお聞きすると3つでてきましたのでご紹介します。
アロマセラピスト、エステティシャン、整体師さんなどさまざまなセラピストの皆さまがおりました。
- 食事が早食いになる。
空いた時間に急いでパッと食べることが多い。⇒セラピストあるあるです
- 手が荒れる
とくにアロマセラピストは手が荒れるのは大問題ですが冬は洗剤とお湯を使うため指先が荒れるとお悩みでした。セラピストは手の荒れだけではなく怪我にも気をつけなければなりません。小さな傷でもトリートメントに入れないこともあります。
セラピストの手はしっかり保湿することが大切です。
- 体の大きな男性の指圧の場合、指が痛い。あるいは強い手技を希望されるお客様の場合が大変です。リンパドレナージュでは強い手技はないのでお気の毒なお悩みでした。
○リンパセラピストの就職先は?独立できる?
リンパセラピストの求人は多くありリンパドレナージュをできる人材を探しているサロンはたくさんあります。未経験からでもすこしづつ経験を積みながらリンパセラピストになっていく人たちもおられます。またはスクールで知識と技術を学んで、就職と同時にサロンの戦力になることも可能です。 ですが、今現在は、圧倒的に独立し個人サロンを目指す方が多いです。とくに年齢を重ねた人は、自分のペースで仕事を進めたいと考えるひとが多くなりました。
○リンパセラピストの資格を取得する方法
リンパドレナージュの資格を取れるスクールはたくさんあります。簡単な内容から専門的な内容まで幅広くあります。むくみをとるレベルから医療的な浮腫の消失までと知識にも技術にも幅があります。書籍もたくさん出版されているので独学も可能ですが、技術はリアルに学ばれることをお勧めします。
開業を踏まえた実践的な知識と技術を学べるか、開業サポートがあるかも重要ポイントになります。何事もはじめが大事です。悪いクセが付いてしまうとなかなか矯正できなかったり、長く続けていると手首や腰の故障に繋がることもあります。その道のプロから学びましょう。
基本をしっかり
学べば将来、応用が使えるようになり技術の幅が広がります。
そして学び続ける事が大切です。
仕事が終わったあとやお休みの日に学びの機会を持ちます。
スクールでそのような継続的学びの機会があるとさらに良い結果に繋がります。
1人よりも仲間がいることってお互いの切磋琢磨がよりレベルアップできるポイントになります。