オーガニックハーブティの楽しみ方
ハーブティを飲むときは、健康によいオーガニックにこだわっている方も多いのではないでしょうか?
ハーブの専門店などに行くと、いろいろなオーガニックハーブティが販売されています。
ところが、初めてハーブティを利用される方は、どうやって選べばいいのかわからない。
どれが自分に合っているのかわからないと思っている方も多いのかもしれません。
ハーブティは、お薬ではないので、自分の好みに合わせて選ぶことができます。
ただし、妊娠中の方や子ども・ご年配の方には合わない場合があります。
気になる方は、ハーブの専門家に相談されることをおすすめします。
オーガニックハーブとは
オーガニックハーブとは、農薬や化学肥料などを使わずに栽培されたハーブのことをいいます。
オーガニックハーブの中でも手に入ると嬉しいのはワイルドハーブと呼ばれる野生のハーブです。
厳しい自然の中で育ったワイルドハーブにはハーブのチカラが満載です。
しかし、季節や採りすぎを防ぐため手に入りにくくなっているかもしれません。
もし、手に入るときは、ワイルドハーブと書かれたハーブを候補に入れてみてください。
また、オーガニックと商品名にある場合は、有機JASマークがついており、農産物・加工食品などについています。
日本で栽培したハーブだけでなく、アメリカ・カナダ・スイスなどの有機農産物も相互承認されています。
ハーブティの楽しみ方
ハーブティを初めて飲む人の中には、いつ、どのタイミングで飲めばいいかわからないと思っている方もいるでしょう。
また、たくさん種類があってどれを選べばわからない方もいるかもしれません。
できれば、どのハーブティをいつ飲めばいいのか知りたい方のために、ハーブティの楽しみ方をご紹介します。
基本的にはハーブティは一日の中でいつ飲んでもかまいません。
朝起きたあとにすぐに飲む、ランチのあとに飲む、仕事の合間に飲む、仕事が終わったら飲む、寝る前に飲むなどを決めておくと、ハーブティを自然に生活の中に摂り入れることができます。
ハーブティは病気を治すものではありません。
季節の変わり目や軽い不調が起こりそうなときに利用します。
例えば、次のようにハーブティを楽しむ方法があります。
一日の中での楽しみ方
朝・昼・夜とその日の体調は人それぞれです。毎日のリズムを整えたいときにおすすめなのがその時間に合わせたハーブティの楽しみ方です。次に紹介するものはあくまでも一例です。毎日ハーブティを取り入れて、自分の生活の一部にしましょう。
【朝】すっきり目覚めたい方は、レモングラスを入れたハーブティがおすすめです。レモングラスはトムヤムクンなどの料理に使われることがあります。温かいハーブティを飲めば、少しずつカラダが温まり、カラダの血行もよくなります。
【昼】:ランチを食べたあとに口の中をすっきりさせたい方は、ペパーミントが入ったハーブティがおすすめです。ペパーミントの香りは、仕事や勉強などへの切り替えにもぴったりです。眠くなってしまったときにも飲むことができます。
【寝る前】夕食が終わったあとのリラックスタイムには、カモミールの入ったハーブティがおすすめです。口当たりがよく飲みやすいのが特徴です。ミルクやハチミツと一緒にのむこともできます。すっきりとした朝を迎えたい方に向いています。
一年の季節の中での楽しみ方
季節に合わせたハーブの楽しみ方もあります。
その季節に咲くハーブを選んでみるのもおすすめです。
【春】春の外的からカラダを守るためには、エルダーフラワーがおすすめです。エルダーフラワーは春になると白色の花を咲かせます。味もまろやかなので、苦い味が苦手な方にもおすすめです。マスカットのような香りがします。
【夏】夏の日差しが気になる方には、ビタミンCが豊富なローズヒップティがおすすめです。漢方ではローズヒップのことをマイカイカ薬膳茶などにも使われます。ほのかな酸味と甘みがあります。
【秋】季節の変わり目が気になる方は、エキナセアがおすすめです。北アメリカの先住民が利用していたといわれており、古くから親しまれています。独特の香りや味がします。
【冬】冬は厚着をしないといられない方は、シナモンやジンジャーの入ったハーブティがおすすめです。温かいお湯を入れたハーブは、カラダの血行をよくしてくれます。
オーガニックハーブティの選び方
ハーブティには、乾燥したものと生のものがあります。
基本的にオーガニックとつく食品は、有機JAS認証を受けたものしか表現することができません。
オーガニックハーブを選ぶときは、有機JASマークがついているかを確かめましょう。
ハーブティを選ぶときは、次のことに注意してください。
製造年月日を確認する
お店で購入するときは、袋に書いてある製造年月日を確認しましょう。食品を買うときと同じようにできるだけ新しい日付のハーブティを選びます。食品かどうかを確認することも大切です。
学名を確認する
ハーブを選ぶときは、学名を確認しましょう。例えば、カモミールでも、ジャーマンカモミールやローマンカモミールなどがあります。
原産国を確認する
ハーブティの多くは外国から輸入されたものがほとんどです。ヨーロッパやアメリカなど世界中のものが販売されています。原産国によって香りや味の違いがある場合があります。
ハーブティを味・香り・色で楽しむ
オーガニックハーブティは、味、香り、色で選ぶこともできます。
その日の気分に合わせて選んでみてはいかがでしょうか?
こんなときは、このハーブティを飲むと自分で決めていくのも楽しみを増やすひとつの方法です。
味で楽しむ
ハーブティの味には、さまざまなものがあります。
甘いお菓子が食べたくなったときは、甘いハーブティを飲むのも健康維持につながります。
毎日気持ちよく過ごすために自分にあったハーブティを探していきましょう。
さわやかですっきりとした味:レモングラス・ペパーミントなど
酸っぱい味:ローズヒップ・ハイビスカス
甘い味:リコリス・ステビア
スパイスが効いた味:フェンネル・ジンジャー
香りで楽しむ
ハーブの香りには、りんごのような甘い香り、フルーティな甘い香りなどを楽しむことができます。
庭に生えているハーブの香りをかいだだけでよい気分になったことはありませんか?
自分にあったお気に入りの香りをさがしてみましょう。
すがすがしい花の香り:ラベンダー
甘い香り:ラズベリーリーフ・ローズ
すっきりとした香り:ユーカリ・ペパーミント
スパイシーな香り:マジョラム・ジンジャー・フェンネル
色で楽しむ
ハーブティは目で見て楽しむことができます。
例えば、マローブルーは名前の通り青色のハーブティです。
レモンを入れるとピンク色に変わったり、お湯を入れたら青色から紫色へと変わっていきます。
色を楽しむことから夜明けのティザーヌとよばれることも。
いろいろなハーブティを入れてどんな色かと楽しんでみましょう。
ブルー系:マローブルー・ラベンダー
黄色系:レモングラス・ペパーミント
赤色系:ハイビスカス・ルイボス・ローズ
ブラウン系:ダンディライオン
グリーン系:オリーブ・カルダモン・レモングラス
ハーブティの入れ方
ハーブティを買ってはみたものの、入れ方がわからない方がいるかもしれません。
ハーブティを初めて飲む方のために、ハーブティの入れ方を紹介します。
【準備するもの】
・お店などで購入した食品用またはハーブティ用のハーブ
・マグカップ・ティポット・ティスプーン
・タイマー
・お湯
ドライハーブでお湯を使ったハーブティの入れ方
1.お湯を入れる前に、どのハーブを入れるかを決めておきます。自分の体調に合わせたもの、好みの香りや味に合わせたものを選んでいきます。ハーブが大きいときはハサミで切って細かくします。ハーブを数種類混ぜる場合は、ブレンドしたものを用意しておきましょう。
2.ティポットにハーブを入れます。マグカップは前もって温めておくといいでしょう。一人分を作る場合は、ティースプーン山盛り1杯を入れます。(お好みで濃くしても良い)
3.ティポットにお湯を入れます。ティポットに蓋をして3~5分蒸らしてハーブの成分を抽出します。
4.ティポットの網に入れたハーブを取り出します。網がなければ、茶こしを使います。ハーブをそのまま入れておくと苦くなってしまうことがあります。
5.ティカップに注ぎ入れます。
ドライハーブで冷たいお水を使ったハーブティの入れ方
1.ハーブをガラスボトルにいれてお水を入れます。4時間~一晩冷蔵庫におくとできあがり。
2.ティカップにハーブティを注ぎいれます。
ハーブティの種類
ハーブティの種類には、生のハーブを乾燥させたもの、ティーバッグに入っているもの、生のハーブを利用したものなどがあります。
乾燥(ドライ)ハーブで一般的によく使われることが多いハーブティの種類を紹介します。
カモミール:ハーブとしてよく使われるものには、ジャーマンカモミールとローマンカモミールがあります。ジャーマンカモミールは甘い香りで、ローマンカモミールはフルーティな香りです。どちらも飲みやすくカモミール一種類だけでも味わうことができます。ミルクや豆乳とも相性ぴったりです。
エルダーフラワー:マスカットのような香りで口当たりのよいハーブティです。ヨーロッパ原産の植物でイギリスでは古くからよく利用されています。ハーブでは花の部分を利用します。気持ちよく春を迎えたい方や寝る前のリラックスタイムにもおすすめです。
エキナセア:北アメリカの先住民が利用していたハーブです。すっきりとしていて初めての方でも飲みやすい味です。キク科なので大量に飲むとアレルギー反応を起こす場合があります。季節の変わり目が気になる方や、春も健康を維持したい方におすすめです。
ジャスミン:アジアなど広い地域で親しまれているハーブです。高貴で甘い香りが特徴です。すっきりとした味わいなので、気分を変えたいときにもおすすめです。寝る前のリラックスタイムや、仕事のあとの休憩時間など、毎日のリズムを整えたい方におすすめです。
ダンディリオン:和名は西洋タンポポで、軽い甘みのある味と香りを楽しむことができるハーブです。花の部分よりも根の部分を使っているハーブがよく使われています。根の部分から抽出したものがたんぽぽコーヒーです。ノンカフェインでコーヒーのような味わいを楽しむことができます。
オーガニックハーブティを生活の一部に
ハーブティは、いろいろな場面で利用することができます。
朝起きたあと、仕事中、寝る前など、その時の気分に合わせてハーブを選ぶ楽しさがあります。
初めは、何から選んでいいのかわからない方もいるかもしれません。
ハーブティにはゆるやかな効能はありますが、薬のように強い効き目があるわけではありません。
まずは、色や味、香りから楽しんでみてはいかがでしょうか?
自分にあうハーブティを見つけることができたら、いろいろなハーブティを楽しんでみましょう。