【ネタバレ】その常識、あなたの老化を早めます
はじめに
*その知識で、本当にキレイに健康になっていますか?
「キレイでいたい」「老けたくない、若々しく見られたい」と思ったとき、あなたはどうしますか?
書店に行って美容や健康の本を探しますか? 健康情報のテレビ番組を見る? 美容情報に詳しい友人にオススメの商品を聞くでしょうか?
いろいろなパターンがあると思いますが、現代の人が何よりも先にするのは、インターネットで情報を調べることだと思います。
インターネット上には、美容や健康に関する情報がこれでもかというほどあふれていますね。専門家の数も膨大で、正反対の意見が出てくることもあるでしょう。
それが正しいのか間違っているのか、一般の方がジャッジするのはかなり難しいと思います。
また、端からすべて覚えたり、あれもこれもと実践し続けていくことも難しい。
今までそうした情報にとくに興味がなかった人は、最初に見たり聞いたりした情報を鵜呑みにしてしまうこともあるかもしれません。
また、ある程度そうした情報を知っていても、美容や健康の情報は日々更新されます。10年前の常識が今も常識とは限りません。
これは決して美容のジャンルに限ったことではなく、たとえばコレステロール値ひとつをとってもこの20年の間に診断基準が変更されたり、人間ドック学会と日本動脈硬化学会で基準値が違う、なんてこともあるのです。
肌と体にとって実はよくないことを日々繰り返して、大事な肌や体を傷めてしまっている人がたくさんいらっしゃいます。
ですから、本当に美や健康に結びつくことと、そうでないことを見極めなければなりません。そのためにこの本では、どんな方にでも共通して言える、美容と健康のために本当に役立つ情報をご紹介したいと思います。
肌や体をキレイに健康に保つ方法の基本は、男性でも女性でも変わりません。年代によって多少した方がよいこと、しない方がよいことはありますが、それでも人間の皮膚や体の構造は基本的に同じなのですから、やるとよいこと、よくないことは大きくは変わりません。
なぜここまで自信を持って言えるのかというと、長年私自身の身体を使って、またサロンのお客様と共に本当によいものや方法を探し、試し、実験してきたからです。
実は私は子どもの頃はとても身体が弱く、医師に「17歳まで生きられないだろう」と言われていました。大病を患い、薬や注射が欠かせず副作用にも苦しみながら、なんとか20歳になった頃にイギリスの「ホリスティック医療」を知り、それを学ぶために留学したのです。
「ホリスティック医療」は近代の西洋医学とは考え方が大きく違います。
体はすべてつながっていて、情報を伝えて連絡し合い、正常な状態を保とうとしていること。何か調子が悪いところがあったときに、そこだけを治せばいいというわけではないということ。また、ひとつの健康法や、体の中で1カ所だけに注目して健康になろうとするのは意味がないということ。
そういった考え方を学ぶとともに、人体のメカニズムやリンパについて、また、アロマセラピーについても研究し、自分の体でも試しながら学んだのです。
そういう知識が根底にあると、どんな美容法や健康法が流行ってもそれに左右されず、本当によいと思えば取り入れ、必要がないなら取り入れない、という風に自分でジャッジすることができます。
美や健康について正しい知識を持つことは、高価格な化粧品を買うより前に必要なことですし、美と健康を手に入れるためにずっとお得で近道の方法なのです。
新型コロナウイルス感染症の流行によって、世界が大きく揺らいでいます。どの情報を信じればよいのか、正しい情報を探すのがいかに難しいか、多くの人が身に染みています。
そんな時代だからこそなおさら、女性には賢明であってほしいと思います。
本当に肌や体によいこととは何か。正しい情報を知って、必要なことをひとつずつでいいのでやっていきましょう。正しい知識があれば、自分だけでなく家族や身近な大切な人を守ることもできます。正しい情報を基に実践していけば、美しさも健やかさもついてきます。そんな女性は何歳になっても魅力的です。
この本を読んで、そんな女性が日本にたくさん増えてほしいと願っています。