【徹底解説】ダプトゲンとは?ストレス耐性に効果的な自然食品
寒い冬が終わり、いよいよ春到来!
そんな季節になってきましたね。
ただ、この時期は朝晩と昼間の気温差が大きく、
なんとなくだるい、頭が重い、食欲がない…そんな不調はありませんか?
また、花粉症でお悩みの方も多いのではないでしょうか?
季節の変わり目は気温や気圧の変化で自律神経が乱れやすく、
疲れやだるさ、また食欲不振や睡眠の質の低下も引き起こします。
季節の変わり目は、そのような身体的なストレスを感じやすい時期です。
また、身体的な乱れだけでなく、
体調の乱れによって精神的にストレスを感じている方も多いのではないでしょうか?
身体的だけでなく、精神的なストレスも免疫力を低下させます。
4月は新たなスタートの季節である一方で、
あらゆる面でストレスがかかりやすく、免疫力が低下しやすい時期なのです。
免疫力が下がった結果、風邪などの体調不良につながります。
今回は季節の変わり目に免疫力を落とさないために、
身体の正常化を助ける『アダプトゲン』についてご紹介させていただきます!
『アダプトゲン』という言葉は初めてお聞きになった方も多いかもしれません。
『アダプトゲン』とは、近年注目を集めており、
様々なストレスに対して抵抗力を高める作用そのものや、
そのような作用を持つ植物等の自然物のことを言います。
特に、そうした作用を持つハーブはアダプトゲンハーブと呼ばれています。
アダプトゲンを摂取して、
季節の変わり目のストレス対策や抵抗力を高めていきましょう。
サロンでは癌の再発不安な人やストレスフルな方のハーブブレンドに加えます。
〇こんな方にオススメ
・「アダプトゲン」について知りたい方
・身体的、精神的ストレスに悩まれている方
・季節の変わり目で抵抗力が弱っている方
○この記事を読んで分かること
・アダプトゲンについて
・おすすめのアダプトゲン
皆様の日々のお悩み改善に少しでも役立てば嬉しいです。
では、早速いきましょう!
■アダプトゲンとは?
アダプトゲンをより詳しく見ていきましょう。
① 概要
アダプトゲンの由来は、「適応する」という意味の「adapt」と、
「生じるもの」という意味の「gen」が合わさったものです。
アダプトゲンは、比較的新しい概念で、
1940年代から旧ソビエト連邦で研究されてきました。
戦争中にコカインなどの向精神薬の研究をする中で、
これらの長期使用が依存症やうつ病などにつながることから、
長期使用でも悪影響なく健康に貢献するものを探し始め、
アダプトゲンにたどりつきました。
ただ、アダプトゲンは、研究される前からハーブや植物の根、
きのこなどの菌類に存在する天然の物質として、
古くからインドのアーユルヴェーダや漢方で使用されてきました。
② アダプトゲンの作用
アダプトゲンの作用として、ストレスへの抵抗力や免疫力を高め、
身体の機能を正常化させる働きがあります。
心身ともにストレスがかかりすぎたり、かかっている状態が続くと、
人間の身体は「頑張りすぎる」あるいは「頑張れない」状態になってしまいます。
そんな時にバランスを取り戻して、
正常化させる機能を持っているのがアダプトゲンです。
具体的には、神経系を落ち着かせて疲労を軽減したり、
エネルギーレベルを向上させて免疫機能の強化や集中力をもたらすことで、
身体の機能を正常化させます。
体内から摂取されるだけでなく、
スキンケアにおいてもアダプトゲンが注目を集めており、
肌荒れを抑え、くすみ肌、敏感肌などのトラブルを和らげるとされています。
実際に、アダプトゲン配合の化粧品も発売されております。
③ アダプトゲンが含まれるものの例
・植物
オタネニンジン、エゾウコギ、ロディオラ・ロセア、アマチャヅル、
ホーリーバジル、カンゾウ(リコリス)、マカ、チョウセンゴミシ、
アシュワガンダ、トウジン、イボツヅラフジ等
・菌類
レイシやチャーガ(カバノアタナケ)、冬虫夏草等
・その他
シラジットと呼ばれるヒマラヤ山脈から採れる腐植土と植物性有機物の混合物
アダプトゲンは食事などで摂取するのがベストですが、
上記のものはフレッシュなものや種苗を入手しにくいものも多いため、
ドライの煎剤(ハーブティー)やサプリメントなどで摂取するのが一般的です。
特に、アダプトゲンをドライの煎剤にして、
お湯を注ぎハーブティーとして摂取する事は、
古くから様々な民族が行ってきた方法です。
つづいて、おすすめのアダプトゲンをご紹介します。
■おすすめのアダプトゲン
今回はおすすめのアダプトゲンを4つ紹介します。
植物由来の物から菌類由来の物まで様々ありますので、
色々と試してみて自分にあったものを探してみましょう。
サプリメントだけでなく、
煎剤やハーブティーとしても販売されております。
では、早速ご紹介します!
① エゾウコギ
北海道に自生するウコギ科の植物です。
旧ソビエト連邦では、アダプトゲンとして真っ先に研究され、
疲労回復や抵抗力増強などが確認され、強壮剤として医薬品承認されました。
その後、エゾウコギは1980年のモスクワオリンピックにおいて、
エゾウコギを飲んで圧倒的な強さと記録をたたき出した旧ソ連の選手らが、
大変な話題となりました。
エゾウコギは、体の活力を高めてくれる有効成分を豊富に含んでおり、
抗ストレス作用や疲労回復、滋養強壮や精力強化に効果があります。
また、免疫細胞を活性化して免疫力を高める働きがあります。
最新の研究では、女性ホルモンに似た作用をする成分が含まれていることがわかり、
更年期障害を改善する効果も期待されております。
味わい:味はほとんどなく、若干の甘みと苦みがある。少しゴボウに似た独特の香り。
② ロディオラ
日本では、アルプスなどの高山や北海道に自生します。
名称はロディオラだけでなく、ロデオラやロゼアなどとも呼ばれます。
伝統医療でストレスや不安、倦怠感、うつ症状の緩和、
高山病予防などで用いられてきました。
近年、アダプトゲンとして注目されておりますが、
ヨーロッパやアジアでは昔から肉体的・精神的なストレスに負けない
身体づくりの民間療法に使用されております。
ロディオラには、日常生活で受ける色々なストレスに対し、
身体が順応できるように手助けする働きがあり、
日々のストレスに負けない若々しさをサポートしてくれます。
他にも、運動能力の向上や精神力を改善する作用があるほか、
認知力・記憶力を上げる効果もあります。
ですので、中高年世代やスポーツをしている方、
プレッシャーの中でも楽しんで仕事をしたい方にうってつけです。
味わい:ばらのようなにおいがあり、収斂味(=渋み、口内を刺激する味)がある
③ホーリーバジル
インドの伝統医学アーユルヴェーダでは「不老不死の霊薬」とされ、
その薬効で人々の心と体を長い間癒してきました。
また、味にクセがないことと、葉っぱの効果効能から
ガパオなどのタイ料理にも使われております。
抗酸化成分が含まれており、ストレスホルモンのコレチゾールを抑制し、
若返りのホルモン「DHEA」を活性化させるといわれています。
葉っぱに含まれるエーテルには、強力な抗菌効果があり、
黄色ブドウ球菌や大腸菌などの繁殖を防ぐ抗菌作用もあります。
これらの有効成分が、免疫機能と新陳代謝を高め、
生活習慣病やインフルエンザ、風邪の予防のほか体の不調を和らげ、
根本的な体質の改善へと導いてくれます。
また、ホーリーバジルの香りの成分である「リナロール」には、
心をリラックスする効果があるとされ、
不安やストレスを解消する効果があるとされます。
そのため、エッセンシャルオイルは香水や化粧品の香り付けに利用されます。
味わい:スイートバジルよりも香りが強く、スパイシーな刺激の中にミントのような清涼感が広がる
④チャーガ
チャーガとは別名カバノアナタケとも呼ばれ、
主に白樺の木に寄生するキノコです。
白樺の木、2万本に1本しか寄生しないほど非常に数が少なく、
希少価値の高さから「森のダイヤモンド」や「幻のキノコ」と言われています。
極寒の地シベリアにて、10~15年もの年月をかけ白樺の木の樹液を吸い上げ、
栄養成分を吸収して宿木を腐らせるほど力強い生命力を持つキノコなのです。
チャーガには、β-グルカンという成分が他のキノコ類より多く含まれており、
β-グルカンには優れた免疫増強作用が期待されています。
また、SOD酵素という活性酸素除去酵素も含まれており、
酸化を食い止めるSOD酵素が豊富に含まれており、
免疫バランスを上手に保ち、健康を維持します。
その為、ロシアだけでなくアイヌ民族においても、
砕いたチャーガにお湯をかけてハーブティーとして飲まれてきました。
味わい:ほとんど無味無臭で番茶よりもクセがなく飲みやすい
■まとめ
今回はストレスを感じる方も増えている近年、更に注目を集めている
「アダプトゲン」について紹介させて頂きました。
アダプトゲンを摂取する事は身体の正常化に繋がります。
アダプトゲンに限らず、自分なりに心身をリラックスする方法を見つけて、
ストレスとうまく向き合うことで無理せずゆったりとした毎日を送り、
免疫力を高めていくことが大切です。
日頃から身体的精神的にストレスを溜め過ぎず、
抵抗力を高めて毎日を楽しくしていきましょう!